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2006/01/05 VOL 1 ざ・一発台! |
オレがまだまだチェリーボーイだった頃、巷のホールには一発台というモノが氾濫していた。 一発台とは、ある特定の個所に玉が入賞するとチューリップ等が開き、グチャグチャにひん曲げられた釘調整によって咲いたチューリップの先端に玉があたるようにし、普段絶対に入らない入賞口へと玉を誘導し、玉がジャラジャラと溢れるよう、それ様に仕向けられた台である。 有名な台といえば、「スーパーコンビ」やら「タンブラー」、「ジェットライン」など沢山あったが、当時、オレが通っていた店には、高尾の「コスモ」という台と奥村の「キューピット」という比較的マイナーな台が設置してあった。 で、オレがターゲットにしていたのは「コスモ」という台のほう。この台を知っている人がはたしてどれだけいるか分からないが、まぁ、簡単に説明すると台の中央部分にクルーンというヤクモノがあり、玉がヤクモノに飛び込むとクルクル回りながら、手前、右奥、左奥と3つある穴のどれかに落ちるようになっていた。 3つある穴の内の右奥、この穴に入った場合がいわゆる大当たりで盤面右にあるチューリップが開き、右打ちをすると玉がジャラジャラ出てくるよう釘調整されていたのだ。スーパーコンビや最近まで見かけたミサイル7-7-6Dなんかでは手前の穴が大当たりであったが、この台では残り2つの穴は単なる外れである。 さてこの台、何が美味しかったかというと、全部で16台設置してあった内の1台だけ何故か大当たりしなくても玉が増えていく、いわゆる「釘調整ミス」台が存在していた。チューリップが開くわけでもなし、台がブッ壊れて払い出し個数が多くなってるわけでもなし、ただ、右打ちをすると玉が増えていったのだ。 異常なほどの釘のカスタマイズで、大当たりしなくても跳ねた玉がポロッ、ポロッと入っていく。増える量というのは微々たるものだが、確実に少しずつ玉が増えていく。 何かの拍子で気づいてしまったこの事実、他にもこういう台があるんじゃないかと試したが、どうやらこの1台だけが釘調整失敗機のようであった。 この事を知っているのはおそらく店内でオレ一人、大当たりもしないのにジャラジャラと玉を出し続けるのも気が引けるし、何よりゴト師として怪しまれる。ここは一つ、玉が上皿になくなりかけたら右打ちで増やし、ある程度上皿に溜まったら普通の打ち方に戻し大当たりを狙おう、という事を繰り返した。 その作戦が見事に当り、投資を数百円に抑えつつ、大当たりを迎えることに成功した。当時、一発台コーナーには「同一台の大当たりは一人2回まで」という意味不明なルールがあり、この台では1日2回までしか出来なかったが、それでも大当たり一回に付き5000発終了、約12500円ほど出たので、日当25000円はおいしかった。 それでまあ、この状態が長く続けば御の字なのだが、店とていつまでも気づかない訳ない。後に釘調整はキッチリされ通用しなくなったのだが、それでも2週間ほどこの状態が続いたから、オレの懐には数十万円という大金が転がり込んできた。これはとてつもなくありがたかった。 まあ、その大金も主にエロ本やらエロビデオ、プーソーなど身になることも無く全て消えてしまったんだけどな。 |
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