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2006/12/26 VOL 15 病は気から |
新年に向けてまっしぐらの今日この頃であるが、なんか最近では「ノロウイルス」というものが流行っているそうだ。テレビや新聞などでは毎日のように報道されているが、冬といえばインフルエンザなどと想像つくが、このノロウイルスという言葉はあまり聞きなれてない。 なんでもこのウイルスは若者よりも体力の低い老人や子供などに感染しやすいものらしいが、どういうわけか今年のウイルスは体力のある者でも感染するような事を先日のニュースで言っていた。 どういった経路でこういうウイルスにかかるのか詳しくは分からないが、オレもパチスロ店という、人が沢山集まる場所へ顔を出すので気をつけなければならない。ノロウイルスだけでなくインフルエンザなど風邪の菌などは何処に潜んでいるか分からないからな。 幸いにもオレの場合は今まで大きな怪我や病気をした事も無く平穏に過ごしてきた。まぁ、仮病などは数え切れないほどあるが、体だけは丈夫というか、入院なんて経験ないし、おたふく風邪すらまだ終ってない状況なのである。 ところがである。つい先日、ちょっと微熱と吐き気に魘されて、胃腸風邪にでもかかったのか？と、安易に思ってたら、時間が経つにつれ尋常じゃない吐き気に変化、（オレこのまま死ぬんじゃね？）て思うほど徹底的にゲロを吐きまくり。いや、もうゲロなんていうレベルではなく、何だろう？、見たことも無いような液体を失神寸前でグゥヴェェーーーー！と吐き出す始末で、さすがのオレも不安になり病院で診察してもらったところ、なんとノロウイルスと判明！ 診てもらった医師に今にも顔射しそうな勢いで、苦しく悶えておりましたが、そんなオレを見て医師のヤツは「早くこの部屋から出てけよ！」と顔を曇らせたのをハッキリと見た。 んでまあ、自宅でおとなしく安静し、会社も3日ほど休んだのだが、流石に3日目というのはほぼ回復をしてて、まぁ、2日休んでも3日休んでも同じだろ？という神から与えられたオレの価値観から世間で言うズル休みを決行、パーラーの折り込み広告やらメールなどを見ていた。 ウチの近所では、「２分の１で設定６」とか「全台４，５，６確定」などといった限りなく胡散臭いイベントを毎日のように開催し、日々涙ぐましい営業を繰り返しているパチンコ店やらパチスロ専門店やらが沢山存在している。で、その中でも特によくウソをつくお店が丁度、新台入替となっていたので足を運んでみることにした。 なんでも「年内最後の新台入替！」と称し、折込みチラシなどでは力強く出玉をアピール、まるで天下でも取ったように猛烈広告を押し出してきたので好奇心旺盛なオレはチョット覗いてみたのだ。 まあぶっちゃけ、今までの経緯からこの店での出玉とかそんなものは最初から期待しておらず、この店には一人キレイな店員が働いていますので、その働いてる姿をいやらしく見ながらも、何かの間違いでスカートの中身が見れたらなーなどと変態空想をしながら行くことにしたのが正直なところなのだ。 そんでまあ、ちょっとワクワクしながら行ってみたんだけど、まず驚いたのがその新台入替の内容である。 あのなぁ、新台入替といったらシマ単位で入れ替えとか普通に思うだろ？人が入り乱れてドル箱乱舞なんてものが想像つくだろ。 それなのに新台入替っていうのが、バラエティーコーナーに「球児」が2台入っただけってどういうことだ。ドル箱どころか客すらいない状況で、そのシマには、ちゅら姫ＳＵＮを打ってた酒樽みたいな体型で仏頂面のオバハンがオレを睨みつけ、人生を諦めたような亭主と思しき人が残念そうな悲壮感満載の視線を送ってくるわで、一瞬にしてオレの残念メーターがマックスに達した。 （新台入替って2台かよ！） 失意のままゾンビのようにそのシマを徘徊してしばし考え中。 （このまま帰ろうか、でもなぁ、せっかく2台の新台が空いているし・・・） 回復したとはいえ病み上がりの体である。帰ろうかどうか迷ったが、まぁ折角来たんだし、ひょっとしてこの新台だけザクザクとコインが出るかもしれないし、という思いの下に少しだけ球児のレバーを叩いたのであった。 すると、 「アンタと来るといつもそうじゃない！！」 なんだかチョット怒っているような声が耳に入ってきた。声のほうを見ると、先ほどの樽みたいなオバハンが亭主に向かって強い口調で何か怒っているようである。 「だからダメだって！！」 「あと少しでかかるんだよ！」 「うるさいわね！アンタがいると出ないから向こう行っててちょうだい！！」 どうやらコインの貸し借り、金の貸し借りで先ほどの夫婦が夫婦喧嘩を始め、これがもう、ウザいったらありゃしない。一方的に旦那を叱り飛ばすオバハンの迫力には脱帽するばかりで、（お父さん負けるなよ！）とスロットを打ちながら本気で応援してしまった。 （折角、休んで新台入替に来て見ればこのザマ・・・、しかも、なんで貴重な休日にパーラーで夫婦喧嘩観戦しなきゃいけないんだよ・・・） 新台入替という言葉に裏切られ、問答無用で夫婦喧嘩の観戦と最悪の状況の中で、再び体が気だるく、吐き気まで伴ってきたオレはシマの端の方で働くキレイな女子店員をストーキングしながら残りのコインを消化していた。 （店員も大変だな、時には目押しを頼まれたり、台やサンドのコイン補充と忙しそう。ん？今度は台の掃除か、手にはオシボリ、リール面を拭いたりボタンを拭いたり、１台１台丁寧に大変だな・・・。） キレイな店員が手に持ったオシボリ。それで台のレバーを拭き始めた瞬間、オレの頭の中で何かが弾けた。そして、拭いているレバーを使って野獣の如くいやらしく乱れる店員のイメージが浮かんできた。下でレバー先端を舐めまわす店員、密林にグリグリとレバーを入れる店員、上下に激しく乱れる店員、そして何故か、けたたましいファンファーレと共にビッグボーナスが成立・・・。 先ほどまでウンザリ感と吐き気に悩まされてた事をすっかり忘れてしまい、閑散としたバラエティーコーナーで一人祭りの状態。吐き気とか気だるさとか、そういう人間の苦痛を超越した世界へと踏み入れてしまった。もう誰にも入ってこられない。 結局、病気とかというものは気持ちの問題も大きく係っているということが何となく分かった。どこかで聞いた事がある言葉、「病は気から」はまんざらウソではないということだ。人によっては勇気付けの言葉だったり、美味しいモノを食べ尽くす思いだったりと、その人の価値観とか人間性が関係してくると思われるが、間違い無くオレはエロ世界に浸ればベホマ級に回復する事を確信した。 そうだ、これからは病を煩ったりして気持ちが沈んだ時は大好きな事を想像しよう。病気だけでなくスロットなんかで大負けした時なんかも良いかもしれないな。とにかくドエロな空想をしまくってやる！おっ！早速次なるオカズが来た！ フムフム、この娘、台の中の貯まったコインを出してるように見えるが、妙に尻を突き出してやしないか？ヘンにヒザ上の生足を見せ付けてるんじゃね？ ・・・・・・・はぁはぁ。 ムッ、ムムッ！あちらのコーヒーレディは紙コップを持ってるが、まさかアンタそれに放尿し、オレにブッ掛ける気じゃ・・・・・、オレはそこまでハードじゃないよ！！ ・・・・・・・はぁはぁ。 おおっ！、カウンタレディーがマイクで場内アナウンスか・・・、そのマイクは黒くて極太だな、そんなものを入れちゃうの？入れちゃうのかよアンタ！ うははっ！どんどん回復してきた！これなら病気なんて恐れる事ない！病なんて問題無いわ！！気でなんとでもなるもんだ！もっとハードなエロを空想してやるぜ！！わははははははっ！！ ・・・・・えーと、オレ、「気」の方に問題があるんじゃね？ひょっとして病気じゃね？ |
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