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2008/06/24 VOL24 旅の迷人in鹿児島県 その5 |
前回までのあらすじ いよいよ鹿児島一人旅最終日。当初は、一人旅という過酷かつスリリングな旅を挑み、歳を重ねる毎に失われてきた、「熱き魂」みたいなモノを取り戻そうと鹿児島までやって来たのだが、振り返ってみると、「飲んで喰って風俗」とガラクタ人間振りを発揮!果たしてこの旅で得たものって一体・・・・・?! スッキリと目覚めた三日目の朝。今日も雲一つ無い清々しい日だが、この街とも別れなければならない。淋しい限りである。 旅最終日、今日もまた半日ほどレンタカーでドライブをするつもりだ。今日の旅計画はフェリーを使って車ごと桜島まで渡り、桜島観光、霧島観光をしてそのまま空港へ向かう予定。レンタカーは空港の営業所に乗り捨てる手続きをすれば十分楽しめる。早速オレは昨日と同じレンタカー屋へと向かった。 しかし、ここのレンタカー屋で働いているガイコツみたいな男がいるんだが、昨日の早朝に車を借りた時も働いていたし、返却した夜7時半頃にもまだ働いていた。今も朝8時に手続をしているのだが既に働いている・・・。一体コイツはいつ休んでいるのだろ?不思議な男だ。 車に乗り込んだオレはフェリー乗り場へと移動し、出港する僅かな時間をデッキで過ごして、輝く海を眺めながら今までの旅の出来事を思い出していた。 (そうだ!あの娘にサヨナラを言おう!) オレは最後の別れを告げるため、旅初日で運命的に出会ったキャバ嬢に電話をしようと思った。鹿児島の素敵な夜をありがとう、キミの事は一生忘れない、生まれ変わったら一緒になろう、と言うつもりで・・・。名刺を取り出しそこに書かれていた携帯番号を静かに押した。 ところがである。いくらコールしても全く電話に出る気配が無いのだ。かれこれ30秒程鳴らしたが反応が全く無い。留守番電話機能さえも作動しない有様だ。 オレは悔しさのため泣いた。これだから夜の娘は嫌いなのだ。あれほど、(電話待ってま〜す)などといいながらオレの手をギュッと握ってくれたというのに・・・。 そういえば昨日のデリヘルの生娘もコトが終った後にタバコを吹かしていたが、吸うのは構わないが、吸殻は携帯用の灰皿か何かで持ち帰って欲しいものだ。シングルの部屋で一本だけ紅のついた種類の違う吸殻があるなんて、オレがデリヘルを呼んだ事がホテルにバレバレじゃないか! オレは涙を拭いながら迫ってくる桜島を見つめ車とともにフェリーを飛び出した。 桜島港から車を少し走らせるとコンビニがあったのでお菓子やら飲み物を買う事にした。やはり旅におやつは必要なのだ。 と、そのコンビニに止まると隣にはこんな店舗が・・・。 コンビニとパチンコ屋の併設店 見るからにレアでコアな店である。大体、この店は営業しているのか?? ま、普段ならサイトのネタにでも・・・、と、嬉々として店に入り小一時間程で3万円位負け、泣きベソをかくところだろうが、今のオレはそんな愚かな事はしない。 コンビニで買い物を済ませ綺麗な道をドライブし、途中にある展望台などで記念撮影をしつつ、長淵剛による桜島記念ライブのモニュメントがあったのでここでも記念撮影。 面から撮るとこんな感じだ。うむ、魂を感じる。 一通り写真を撮ったオレは桜島が最も綺麗に見えるという「湯之平展望所」へ向かった。 天気もよく最高のロケーションである。 ここから車を走らせること約30分、湯之平展望所の丁度反対側へと移動したところにチョットしたミニドライブインみたいなところがあり数店の土産屋が営業していたので寄ってみたが、売っているものといえば桜島大根やサツマイモといった野菜やそれらの漬物類、Tシャツや置物などどれも気をそそるようなモノはなかった。中には溶岩石や軽石といったその辺で拾ってきたようなものまで売りつけていた。それらを商人たちが次々と売りつけてきたがオレは一切買わなかった。 この場を後にしたオレは、少し走った先に噴火による火山灰で神社の鳥居が埋まってしまった、という場所があると聞いたので行ってみる事にした。 確かに埋まってるように見えるが、もともとこのような形の鳥居をただ置いたようにも見えなくも無いんだが・・・。周りの土は真っ黒で確かに火山灰っぽいので恐らくホントに積もったのだろう。 鳥居のすぐ脇には小さな建物があり、中では噴火を写した写真が展示してある。今年2月にどうやら噴火があったらしく、その時の噴火を収めた写真も見たが、黒い煙を吐き出し、まるでテポドンでも着弾したかのような爆発ぶりであった。 桜島周回観光を終えたオレは大隈半島へ向かいそのまま北上して霧島へと向かった。 海辺の道路を快適にドライビングし、途中、道の駅で休憩しながら霧島市に到着。丁度、昼時になったので一軒のラーメン屋に入った。注文した品は、黒豚ベースの豚骨ラーメンと餃子である。トッピングで黒豚チャーシューと味玉を追加し豪快に1人ランチ。 腹も満たされ霧島温泉郷に着き温泉にでも浸かろうと考えたが、天気が良いため気温上昇に加え先程のラーメンで体温が上昇し、熱い温泉に入ることが億劫になってしまった。次回来る機会があったら是非とも入りたいものだ。 そのまま市内を散歩したがこれといったものも無く、フライト時刻が迫ってきたので鹿児島空港へと向かった。いよいよ鹿児島とも別れであり、この時がきてしまったのだ。あぁ、なんで楽しい一時はすぐに終ってしまうのだろうか・・・・・。泣きそうな気持ちで一杯だ。 搭乗手続きを済ませたオレは出発する直前まで静かに目を閉じ、鹿児島での一人旅を思い耽っていた。 今回の旅は、「熱き魂」を取り戻すことだった。果たしてオレは取り戻すことが出来たのだろうか・・・。 その答えは最後まで出てこなかった。いくら自問自答してもわからない・・・。 しかし、今回の鹿児島一人旅で一つだけハッキリとした教訓を手に入れた。人生のスキルアップを図るための大きな教訓をオレは手に入れたのだ。これは間違い無く今後の生活に役立つ事だろう。 その内容は、白いオベベを着た夜の生娘は絶対に信用するな!、という事だ。 鹿児島一人旅、完 |
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